両耳での聴こえ
安心して一人で道を横断したり、騒がしい場所で会話ができるなど、両耳で聴くことには重要なメリットがあります。
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- 両耳で聴くことの重要性
両耳で聴くことの重要性
耳は一揃いのチームとして機能します。脳は、会話の処理と音方向の認識のために、両耳からの情報を必要とします。1 両耳で聴くことを「両耳聴」と言います。片耳でしか聴こえない場合(片耳聴)、以下のようなことが難しくなります。
騒がしい環境で話しことばを理解する
片耳でしか聞こえない場合は、騒がしい環境で小さな声を聴き取るのが難しくなります。
両耳で聴くと、脳も選択的聴取を実行しやすくなります。つまり、聴きたい会話に集中できるのです。2
音の方向がわかる2
音がどこから発されているかを理解できないと、問題が起こることがあります。
子どもの場合は、授業中の先生の声や、運動の際のコーチの指示の理解に支障が生じるかもしれません。
成人の場合は、混雑している道路での車の運転が難しくなります。子どもも成人も、交通量の多い道路の横断が危険になります。
頭部陰影効果を回避できる
片耳だけで聴いている場合、難聴がある耳の方から来る音が頭でさえぎられ、陰に入ります。
聞こえている側の耳が音を拾って脳に送るには、音が頭の周囲を通って聞こえている側の耳に届く必要があります。その結果、特に騒がしい環境では、音をはっきりと聴いて理解するのが難しいことがあります。1 これは、とりわけ高音の場合に顕著です。1
音楽を楽しめる
片耳が難聴の方は、両耳で聴く場合に比べて、音楽が不快に聴こえたり、不明瞭、不自然に聴こえたりすると言われています。3
小児の両耳聴と話しことばの発達
子どもは両耳で聴くことによって、音声と言語をより良く理解できます。これは子どもの学習と発達にとって重要なことです。4
両側装用の聴こえ:2つの人工内耳
片側に人工聴覚器を装用していても会話を理解しにくい場合は、両側に人工聴覚器を装用することで会話の理解力が向上し、より効果的にコミュニケーションが取れるようになるかもしれません。
子どもたちは起きている時間のほとんどを騒がしい環境で過ごします。11音が発生する場所を特定することに加え、騒音の中で会話をよりよく理解するためには、脳は両方の耳から情報を得る必要があります。
早期に両方の耳に音を届けることで、成長過程において、お子さまの聴覚伝導路の発達がサポートされるようになります。
人工内耳を両耳に装用したお子さまは、片耳に装用したお子さまに比べてより早く聴こえの成果の目標に達します。11
ご自身や大切な人の難聴治療法の選択肢として両側装用ができるか、耳鼻咽喉科の医師 にご相談ください。
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免責事項
この資料は医療従事者向けです。難聴の治療については、医療従事者にご相談ください。聴こえや結果は装用者によって異なりますので、医療従事者が装用結果に影響を及ぼす可能性のある要因についてアドバイスします。必ず使用説明書に従ってください。国によっては販売されていない製品があります。
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参考文献
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