成人の難聴の徴候

難聴の徴候を見逃さないようにしてください。何を確認するかを知り、その意味を理解しましょう。

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このページの内容

  • 難聴の徴候
  • 難聴への対処が重要な理由
  • 次のステップへの進み方

難聴は突然発症する場合と徐々に発症する場合があり、徴候に気づきにくいこともあります。下のリストを見て、共通する症状があるかどうかを確認してみてください。

難聴の可能性のある徴候

他の人と話しているとき

  • 聞こえづらい、または会話についていくのが困難である。

  • 周りに雑音があると聞こえにくい。

  • 聞き返しが多くなった。

  • 人の言うことを聞き間違える。

  • 会話中に相手の言っていることがよくわからなくても、相づちを打ったり頷いたりしてしまう。

  • 会話が聞き取れず、自分からその場を離れてしまう。

  • 何を言っているか理解するために、相手の唇の動きを読み取る。

  • 人が話しているとき、つぶやいているように聞こえる。

日常生活で

  • 電話での聞き取りが難しい。

  • テレビやラジオの音量を室内の他の人よりも大きくする。

  • 雨音や鳥のさえずりやなど、自然の音が聞こえにくい。

一人のとき

  • 常に耳鳴りやブーンという音がしている。

  • 片方の耳または両方の耳が聞こえにくい。

  • 音がどこから来ているか判断しにくい。

  • 自分の声が違って聞こえる。

  • 片耳または両耳に痛みや圧迫を感じる。

次のステップは?

このいずれかの状況に当てはまる場合は、耳鼻咽喉科で聴力検査を受けてください。

難聴を放置してはならない理由

難聴は避けられない老化現象のように思われがちですが、たとえ補聴器で効果が得られなくなっても、聴こえを改善する方法はあります。

研究結果から、難聴は孤独感とも関係があることが示されています。1,2そのため、自分が難聴だと思ったら、できるだけ早く行動を起こすことが重要です。聴こえの問題を示す徴候を放置していると、聴力以外にも影響が及ぶ可能性があります。

免責事項

この資料は医療従事者向けです。難聴の治療については、医療従事者にご相談ください。聴こえや結果は装用者によって異なりますので、医療従事者が装用結果に影響を及ぼす可能性のある要因についてアドバイスします。必ず使用説明書に従ってください。国によっては販売されていない製品があります。

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参考文献

  1. Contrera K, Sung Y, Betz J, Li L, Lin F. Change in loneliness after intervention with cochlear implants or hearing aids(人工内耳や補聴器装用後の孤独感の変化). The Laryngoscope. 2017;127(8):1885-1889.
  2. Rutherford B, Brewster K, Golub J, Kim A, Roose S. Sensation and Psychiatry: Linking Age-Related Hearing Loss to Late-Life Depression and Cognitive Decline(感覚機能と精神医学:加齢による難聴と高齢者の鬱病および認知機能低下との関連). American Journal of Psychiatry. 2018;175(3):215-224.