人工聴覚器の費用と助成は個々の治療によって異なります。
人工内耳の費用は健康保険の適用となっているため、高額療養費制度、心身障害者(児)医療費助成などの申請ができます。お住まいの地方自治体によっては、独自の医療費助成制度がある場合もあります。
詳しくは、各自治体の担当窓口、または病院の医療福祉相談室にご確認ください。
体内機の人工内耳インプラントは不具合や感染などの事故がない限り、長い間装用できます。体外機のサウンドプロセッサは劣化したり、新しい機種にアップグレードしたいときは、必要に応じて取り替えます。
人工内耳手術を受ける人の数は年々増加していて、日本で初めての手術が実施された1985年から2019年までの累積手術件数は、13,942件です。年間の手術件数は過去10年ほどで倍以上になりました。最新の手術件数を見ると、小児よりも成人の手術が少し多いです。1.
人工内耳インプラントは1.5テスラおよび高解像度の3.0テスラでのMRI検査に対応する設計となっています。頭部にMRI検査を受けるときは、インプラントに入っている磁石によってMRI画像に影が生じるのを防ぐため、外科的に磁石を取り外す必要があるかもしれません。MRI検査への対応は、人工内耳インプラントのモデルによって異なります。必要に応じて医師にご相談ください。
ほとんどのタイプの難聴にはいくつかの治療方法があります。医師は聴力検査の結果に基づき、最適な治療方法を検討します。治療方法を選ぶ際にはライフスタイルや世代(学校、仕事、退職)などの要素も考慮されます。医師と良く相談して治療方法を決めましょう。
医師があなたの難聴のタイプに合った治療の選択肢について説明します。あなたの既往症、難聴の症状、全般的な健康状態について質問されるかもしれません。最適な治療方法を判断するために、耳の診察や聴力検査を行うことが予想されます。
オージオグラム(聴力図)とは難聴の程度を示した地図のようなものです。医師や言語聴覚士が聴力検査の結果を元にオージオグラムを作成し、あなたの聴こえについて詳しく説明します。
オージオグラム上のデシベル(dB)とは音の大きさを表しています。 このデシベル(dB)は 聴力検査で測り、簡易な検査は健康診断でも実施されています。一般に25dB未満は正常範囲とされています。
References
- Japan Otolaryngology Society, http://www.jibika.jp, cited January 2021.