お子さまの難聴の徴候
お子さまが難聴かもしれないと思ったら、観察した方がよい点がいくつかあります。
このページの内容
- 子どもの難聴の徴候
- 子どもの話しことばの発達における標準的な段階
難聴の徴候は、気づくのが難しい場合があります。以下は、注意して観察すべき点と、乳幼児の聴こえと話しことばの発達についてのガイドです。
小児の難聴はほとんどの場合、出生後すぐの新生児聴覚スクリーニング検査で判明しますが、判断が難しい場合もあります。
特にお子さまがまだ話すことができない場合、難聴であることが分からないかもしれません。そのため、徴候や症状を事前に理解して、すぐに対応できるようにしておくことが重要です。
乳幼児の難聴の徴候
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大きな音に反応しない。
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音がどこで発生しているか見つけようとしない、または見つけられない。
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「バブバブ」のような子音を含む喃語や声を出そうとしなくなった。
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喃語は発するが、理解できる話しことばへと発達しない。
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抱っこをしているときでも声に反応しない。
子どもが「聴く」「話す」を学ぶ標準的な年齢と発達段階1
聴こえと話しことばの発達段階について詳しく知っておくと、役に立つことがあります。以下は、お子さまの発達について理解を深めるためのガイドラインです。
年齢 |
聴こえと理解 |
話しことばと言語 |
誕生~3か月 |
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4~6か月 |
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7か月~1歳 |
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1~2歳 |
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健常な聴力のある子どもでも、ガイドラインに示された発達段階に達するのが遅れる場合があります。何か気になることがあれば、できるだけ早く医療従事者にご相談ください。
学童期の子どもの難聴の徴候
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「くつを履きなさい」などの簡単な指示に従わない、または理解できない。
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すぐに苛立つ、人とのコミュニケーションに断絶が生じる。
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話しことばやコミュニケーション能力の発達が遅れている。
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読話(読唇)に頼っている。
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話の理解に集中力を必要とするため、授業の後に疲れ切っている。
お子さまが難聴であると思った際の対処法
最初のステップは、医師の診察を受け、気がかりなことを相談することです。医師はお子さまの耳を診察し、どのような治療をすればよいかをアドバイスします。
従来の補聴器で効果が得られない場合は、人工内耳や骨導聴力活用型インプラントなどの人工聴覚器が有効かもしれません。
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免責事項
この資料は医療従事者向けです。難聴の治療については、医療従事者にご相談ください。聴こえや結果は装用者によって異なりますので、医療従事者が装用結果に影響を及ぼす可能性のある要因についてアドバイスします。必ず使用説明書に従ってください。国によっては販売されていない製品があります。
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参考文献
- Speech and Language Developmental Milestones [Internet]. NIDCD. 2018 [cited 13 September 2018]. Available from: https://www.nidcd.nih.gov/health/speech-and-language